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zoom RSS ホントの休憩とは?

<<   作成日時 : 2009/04/14 05:50   >>

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「休憩」について、考えさせられる出来事があったので、
紹介させていただきます。


身体障がい者が通う、リハビリ施設でのことです。


脳卒中の後遺症で、
言葉が不自由になった秋山さん。

身体にマヒはないのですが、
「失語症」という言葉の障害がとても重く、
単語をしゃべるのがやっとです。

字を書く、読むということも
ほとんどできません。

まわりの状況や、人の表情を見て、
事態を理解しながらのコミュニケーション方法になります。



秋山さんが施設に通い始めて1ヵ月くらいしたとき、
我々スタッフはあることに気がつきました。


この施設では、お昼ごはんを食べて、
20人くらいの利用者がいっしょに1日を過ごします。

昼休みが終わり、午後のリハビリが始まると、
秋山さんは必ずイスに腰掛けて、
ぐったりとして休んでいました。


「さあこれから午後も!」
と張り切って元気に動き出す人が多い中、
秋山さんだけが休憩モードなのです。


いったいどうして?



実はこういうことでした。


昼休み、
秋山さんはいつも、先輩たちに誘われて、
施設内の喫茶室に行っていました。

そこでみなさんが親切に話しかけてくれ、
秋山さんもそれに一生懸命に答えようとしていました。

笑顔笑顔で、交流が深まり、
とても貴重な時間に見えていました。


でも、どうやら秋山さんにとっては、
先輩たちと交流することで、
クタクタになっていたようでした。


言語療法士によれば、昼休みの秋山さんは、
通常の訓練よりもレベルの高いハードな
コミュ二ケーションをしていることになるというのです。

短時間でものすごい集中訓練をしていたことになる。


決して悪いことではないのですが、
みんなの休憩時間が、
秋山さんにとっては一番の
ハードトレーニングになっていたようです。



----------------------------------
●【支援セラピー】*^^*
----------------------------------

「休憩時間=休憩」
にならない人もいます。

----------------------------------

その後の秋山さんは、自分で考えて、
喫茶室にいる時間を調整したりして、
一日を通して元気に過ごせるようになっていきました。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして

私もくも膜下出血後の失語症をもっています。
リハビリセンターで職能訓練をし、今は、社会復帰として、仕事をしています。
秋山さんの休憩時間の過ごし方、すごくよくわかります。                    話を聞くことの集中、輪に入ることは、疲れるので、私の場合ですが、用のせいにして、そっと、退散して、外の景色やほのぼのの時間(ぼーっとして)過ごしていました。
仕事してからは、昼休憩は、淋しそうに見られていますが、ひとり気ままな時間を使っていることが休憩できることかなって思っています。
わがままですが、本当は、自分の言いたい事、伝えたい事、楽しい時間をみんなと過ごしたい、そう思っていることは、あるはずです。でも、笑い話の早いテンポについていけない悲しさ。仲間のふりだけでも、疲れてしまうものです。そのあとでも、自己嫌悪で、悩みつつ、考えることすら疲れて、zzz・・・。
きっと、秋山さんも、自分の本当の休憩の時間、みつけるんじゃないかなって、思います。
                 元ナースより


mausu
2009/04/15 18:29
mausuさんへ
はじめまして。
「淋しそうに見られています」「本当は、自分の言いたい事、伝えたい事、楽しい時間をみんなと過ごしたい」「仲間のふりだけでも、疲れてしまう」「自己嫌悪で、悩みつつ、考えることすら疲れて」・・・
mausuさんの言葉、とても重く響きました。
おかげさまで、もっともっと自分にできることがあるのではないかと、考えることができました。
ありがとうございます。
ごとお
2009/04/15 23:00
とんでもないです。

仕事といいながらも、秋山さんの様子をそっと見守ってくださる方がいる事は、同じ障害を持つ私としても、うれしいことです。

時には、笑うことを忘れてしまいそうになるので、漫才ではなく、コントやチャップリンのような言葉でない笑いが、外国人と同様、心を解すカギかななんて、勝手に思うまででごめんなさい(*^_^*)

ごとおさんのような、理解しようとする温かい支援セラピーがいる事に、本当にうれしいです。

秋山さん!仲間として応援します(^O^)/     
mausu
2009/04/16 18:48
mausuさんへ
ありがとうございます。
同じようなことをまた書いてしまいますが、「笑うことを忘れてしまいそう」「言葉でない笑い」「外国人と同様」という言葉、とても心に響きました。
ごとお
2009/04/16 21:56

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