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zoom RSS 「家庭的な雰囲気」って言うけど、いったいどこまで?

<<   作成日時 : 2010/02/22 06:10   >>

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私がお年寄りの施設に勤め始めたとき、
「家庭的」という言葉が流行っていました。

お年寄りが日中通うデイサービスには、
担当ドクターが、

「家庭的って言ったら、暖炉だよね!」

「だよねっ!みんなっ!」


ということで、
暖炉が設置されちゃいました。


暖炉のある家庭に住んでいるお年寄りなんて、
一人もいなかったんですけどね(笑)。


ハード面では失敗に終わった施設でしたが(笑)、
スタッフの間では、
「家庭的なかかわり方って?」
というテーマで、しばらく悩みました。

たとえば、

本当の家族みたいに、おばあちゃんから
おこづかいをもらってもいいのか?

施設内でお金をもらうなんて、いいわけがない。
でも、アメ玉ひとつくらいならばいいのか?

孫みたいに、「わーい!」とか言って、
素直にもらっちゃダメかな?

きっちりお断りしちゃうと、
家庭的な雰囲気とは言えないし・・・。


どうなの?



たとえば、

家庭では、おじいちゃんをお客さん扱いなんかしません。
「はい、お食事ですよ。さあどうぞ」
なんてよそよそしい言い方はしません。

でも、
「おーい!ご飯だよー!早くー!」
「先にたべちゃうよー!もうー!」
なんて言い方しちゃってもいいのかな?

娘みたいに、親しみをこめた言い方をするのは、
ダメかな?

どうなの?


スタッフ間で、
「家庭的」のとらえ方が微妙に違いました。

「どこまで?」のところで、
ずいぶん話し合いました。

私も正解を求めて、
けっこう悩みました。


でもあるとき、ふっきれました。

こうして悩めばいいんだ、
いくらでも悩めばいいんだ、
と思えるようになりました。


それはどうしてか?


いろんなスタッフを見ていてわかりました。

「家庭的ってナンだ?」と悩んでいる人ほど、
お年寄りと良い関係ができていました。

悩む人ほど、うまくいっていたのです。

悩む人ほど。



人を支援するということは、
うまくいかなくて当たり前です。

本当にそれでよかったのかなんて、
だいぶ後になってわかることも多いです。

いや、むしろ永遠にわからないことのほうが多いのかもしれません。

だから、悩めばいいんだと思います。

悩めなくなってはいけないんだと思います。



----------------------------------
●【支援セラピー】*^^*
----------------------------------

悩めばいい!悩めるからいい!


ただし、ほどほどにね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
わたしの施設は25周年くらいになりますが、『家庭的な雰囲気』って言い続けています。
反対の言い方をすれば、『施設っぽくない、病院っぽくない』がキーワードでした。
今も迷った時には『それって施設っぽくない?』とみんなで話し合っています。

それからTwitterをやっています。この記事の紹介をつぶやいておきました。
Heart さん
URL
2010/02/27 21:06
Heart さんへ
>迷った時には『それって施設っぽくない?』とみんなで話し合っています。
迷うことはありますよね。まずは話し合えることがすばらしいことだと思いました。

Twitterの楽しみ方がまだよくわかりません(笑)。
ごとお
2010/02/28 05:22

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