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zoom RSS 肺がんの女性に生きるきっかけを与えたのは・・・。

<<   作成日時 : 2010/06/22 22:10   >>

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肺がんの告知を受けた57歳の女性Sさんのお話です。


Sさんの肺に大きな影がありました。

若い女性の医師が検査を行った。

まわりに男性の医師が2人ついて、
その若い医師を指導している。

小声で遊びの話をしている。

低い笑い声がする。


この病院への不信感が広がった。


検査が終わって10日後、
Sさんはがんの告知を受けました。


わずか3分で告知は終わり。

事務的でした。

驚きのあまり、質問すらできませんでした。

Sさんは深く傷つきました。


もっと詳しく調べるために、
検査入院をすすめられましたが、
「仕事の整理があるからすぐには入院できない」
という説明をすると、

「ああそうですか」と、
面倒くさそうに対応されました。


Sさんが住んでいる県ではいちばん有名な病院でしたが・・・。


その後、
Sさんの病状は刻々と悪化していったのですが、
どうしてもこの病院で治療を受けたくはありませんでした。


そして、
ベストセラー「がんばらない」の著者で医師の
鎌田實さんがいる諏訪中央病院に、
転がりこむように入院しました。

Sさんの病状は厳しかった。

主治医は、
あきらめてはいけないと、
抗がん剤による積極的な治療をすすめました。

Sさんの心は揺れたのですが、
このときはまだ、
積極的な治療を受ける気持ちではなったようです。


ひとりの研修医がSさんの担当になりました。

すると、
Sさんのなかにある母性がふつふつと蘇っていったようです。

若い医師が良い医者に育つのに役立ちたいと思うようになりました。

若い医師に協力をしはじめたのです。


そしてSさんは、

「生きたい」

と思いはじめました。


専門医からすすめられた治療を受ける決意ができました。


この状況を見て、鎌田實さんは、

「良い医療空間には、
支えたり支えられたりが錯綜することがある」


と言います。


当然多くは医療スタッフが患者さんを支えるのですが、
逆に患者さんが医療スタッフを支えることもあります。


多くのがん患者さんを診てきた鎌田さんは、
このようにも言っています。

「ピンポンのラリーのように、
なんとも気持ちのよいリターンが繰り返されるとき、
時として奇跡が起きる」



患者さんが医療スタッフを支えると、
医療スタッフが患者さんを支える。
そしてまた・・・。

ピンポンのラリーのように。



その後のSさんは、娘さんの嫁ぎ先に移り、
新しい病院で治療を開始しました。

10ヵ月後、
諏訪中央病院の鎌田さんを訪れたSさんは、
こう言いました。

「がんは消えたわけではないけど、私は元気です」

「たくさんの人のおかげで生きてます」と言うSさんは、
あの若い研修医の名前もあげました。


鎌田さんはすぐに、
研修医を呼びました。

ここで鎌田さんは、ちょっといい光景をみました。

60歳近いおばさんと20代の研修医が、
ハイタッチをして再会を祝ったのです。


若いドクターは、
患者さんにいろいろと教えてもらったと感謝し、
患者さんは、
若いドクターから生きるきっかけをもらったと感謝しました。



----------------------------------
●【支援セラピー】*^^*
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支え、支えられ、
ピンポンのラリーのように。

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【出典】 「幸せさがし」 鎌田 實(著)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
対人援助の仕事は、まさに「助け」「助けられ」な仕事なのですね。
Heart さん
URL
2010/06/27 13:22
Heartさんへ
「助け」「助けられ」というくらいの気持ちで丁度いいのかもしれないなと、あらためて思いましたです。*^^*
ごとお
2010/06/27 22:00

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