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zoom RSS 先生、泣いてもいいんですか?

<<   作成日時 : 2010/08/19 05:48   >>

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医師・作家の鎌田實さんの病院でのお話です。


男性患者さんが亡くなりました。

ある日、突然呼吸停止しました。

すぐに心臓マッサージをしながらの救命を始めました。

3人の看護師がサポートに入ってくれました。

手際のいいサポートでした。


でも、残念ながら心臓は二度と動きませんでした。



鎌田さんがこの男性患者さんの死亡を確認したとき、
一番若い看護師が、
病室の片隅でしくしく泣いていました。


あとで理由を聞くと、その看護師はこう話してくれました。


「私は初めての看取りの場で緊張してしまい、
勉強してきたように動くことができなくて、
申し訳なく思いながら、
自分に腹が立って悔しくて泣いてしまったんです」



リハビリ専門職・作業療法士である私は、

「患者さんの前では泣いてはいけない」
「プロだから泣いてはいけない」
「冷静に。落ち着いて」

と教育されてきました。


でも、一緒に笑うことはいいのかな?

泣くのも笑うのも、
感情を表に出していることに変わりはないけど、
やっぱり泣くことだけはどうしてもいけないのかな?



この患者さんの死後1週間ほどしてから、
奥さんがあいさつにきて、こんな話をしました。

「みんなによく看ていただいて、
うちのおじいちゃんは幸せ者だ。
赤の他人の看護師さんまで泣いて、
おじいちゃんを見送ってもらえて」

実は亡くなったおじいちゃんは、
泣いてしまった看護師さんのことをお気に入りでした。

「いつもいい笑顔で、あの泣いてしまった看護師さんが来てくれると、
おじいちゃんはいつも元気になった」
そう言っておばあちゃんも信頼を寄せていた看護師さんが、
最期の場で涙を流してくれた、
その涙におばあちゃんは素直に感謝することができたのです。



鎌田さんは言います。


「プロの涙もいいものです」

「泣くことも笑うことも大切」



つらい話を聴いたときは
「大変でしたね。つらいですね」と、
こころを添わせる。

幸せな話を聴いたときは、
「それはうれしいですね」と、
ともによろこぶ。

そうしてこころが通じ、信頼が生まれていきます。




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●【支援セラピー】*^^*
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支援している側が考える、
「泣いてもいいのか?笑ってもいいのか?」
については、答えがないのかもしれません。

相手がどう感じるかに、
答えがあるのかもしれませんね。

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【出典】超ホスピタリティ 鎌田實(著)










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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
これも考えさせられる記事ですね。「プロならば」と考えてしまいますが、人は感情の動物。ココロが揺り動かされるから笑ったり泣いたりする。
Heart さん
2010/08/22 08:51
Heartさんへ
自分の感情とどう向き合うか?
これは永遠のテーマではないかと思っています。
ごとお
2010/08/22 21:46

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