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zoom RSS 大ベテランの言語聴覚士さんから学んだ大人の余裕とは?

<<   作成日時 : 2010/11/18 05:50   >>

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身体障害者が通う、リハビリ施設でのことです。


50代の男性、村井さんは、
脳卒中の後遺症で、左の手足が麻痺し、
車いす生活です。


顔の一部にも麻痺があり、
うまく口が動かないとのことで、
しゃべるトレーニング、言語療法を希望しました。


理学療法の時間には、ストイックに歩く練習をしました。


そして私が担当する作業療法の時間では、

「何もできない」

「何もすることがない」

「退屈な毎日だ」


という村井さんの生活が変わっていくことを期待して、
何らかの作業に打ち込めるように支援していくことにしました。


もともと絵を描くことが趣味だったので、
絵画や大人の塗り絵をすすめました。


しかし、作業療法の時間は、
まわりの何人かの仲間とのおしゃべりが楽しくて仕方ない様子で、
結局何もしないで終わっていました。


運動後の休憩タイム?

雑談タイム?

あれ?

雑談って・・・


しゃべるトレーニングが十分にできているじゃないですか!



個室で個別に行われる
言語療法の場面をそっとのぞいてみると、

なんとそこには、

黙々と絵を描く村井さんの背中がありました。


作業療法の時間におしゃべりのトレーニング。

言語療法の時間に黙々と作業。


逆?


これ、やっていること、

逆ですよねえ!




でも、村井さんは、

「言語療法の時間は個室でひとりだから、
集中できていい」と言います。

作業療法の時間は、みんなが楽しそうにいろんなことをしているのを
見ているだけでも楽しいと言います。


私は、大ベテランの言語聴覚士さんに、

「すみませんねえ、そちらでいろいろやってもらっちゃって・・・
私の方でもアプローチはしていたんですが・・・」

と言いました。

すると、

「村井さんにとって一番いい方法であれば、いいよね。
こちらこそ、楽させてもらっちゃっててごめんなさい。
私、絵を描いているのを見ているだけだから。
ふふふふっ(笑)」


と言ってくれました。


言語聴覚士さんは、私とは違って、

「私は○○だから○○をしなくては」

とは、考えていませんでした。


スタッフの都合は後回しで、
とにかく村井さんにとって一番いいやり方を考えていました。


大人の余裕、
大人の「フトコロの深さ」ってやつを学びました。


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●【支援セラピー】*^^*
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「私は○○だから○○をしなくては」
は後回しでもいい。

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