みんなの前で、注意をしない。

知的障害者が通う、福祉施設でのお話です。

みんなでストレッチ体操をしているときでした。

運動が苦手で、人の動きをマネすることが
できない田川さんに対して、

「田川さんが間違ってます!」

「ちがいまーす!」


と、大きな声で、
職員にいちいち報告する人が増えてきました。

また、
田川さんに直接注意する人や、
「へんな格好になってる」と言って笑う人も・・・。

もちろん、みなさん悪気はないのですが、
ストレッチ体操をするたびに、
みんなが田川さんに注目するようになってきました。

田川さんのことが気になって気になって、
体操に集中できなくなる人もいました。


私は、大切なことに気がつきました。

そもそも、
その場のリーダーである職員が、
いつも田川さんを
注意していたのです。

みんなの前で、

「田川さん違いますよー」

「手が逆ですよー」


とか言ったり。

場合によっては手取り足取りで、
正しい動きに修正したり・・・。

知的障害者のみなさんは、
純粋に、そんなリーダーを見て、

同じことをしていただけなのです。


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◎作業療法士の【支援セラピー】
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みんなの前で、注意をしない。

たとえ「やさしくアドバイスするだけ」
であっても、
まわりを見てから、

ホントに
「今」「ここ」
で、なければいけないのかを、
確認してからにしましよう。

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この記事へのコメント

Heart さん
2008年05月18日 07:14
本当に彼らはまっすぐ職員の行動をマネてしまうんですよね。
利用者さんの良くない行動にばかり注目してしまうと、知らぬ間に障害がその人の全てと勘違いしてしまうことがあります。(あれっ、難しい表現になってますね)
田川さんの場合、「運動が苦手な人」という風に他に良いところがあっても見えなくなってしまうという意味です。
良い面への声掛けを続けることで、お互いを認め合う空気が利用者さんにも伝わるのではないでしょうか。
2008年05月19日 05:34
Heart さんへ
コメントありがとうございます。
勉強させていただいています。

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