ドナルド・ダックの立場。

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ナラサキさんのダンナさんは、
脳こうそくのため、重い障害が残りました。

自宅療養を続けていますが、
人との接触を求めて、
時々外出をします。

冬のある日、ディズニーランドに行きました。

広場のすみに車椅子をとめ、
元気に走る子どもたちを見ていると、
歓声が上がりました。


ドナルド・ダックがあらわれたのです。


子どもたちがドッと、かけ寄ったのですが、
ドナルド・ダックは子どもたちをかき分けて、

どんどんナラサキさん夫婦に近づいてきました。

そして車椅子に乗ったダンナさんの前にくると、
大きく一礼をして、
大きな手で、ダンナさんの背中をなでてくれました。

次に、ナラサキさんの腕をさすり、
両手で包み込んでくれました。

やさしさが、
老いたふたりを包み、
ナラサキさんは、
風の冷たさを忘れました。

「あひるさん、ありがとう」って、
感謝しました。


ナラサキさんがダンナさんの顔を見ると、
涙がほろほろと、頬を伝っていました。


~ 涙が出るほどいい話 第十集
    「小さな親切」運動本部 (編集)より ~


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ドナルド・ダックは、
ナラサキさん夫婦だけを、特別扱いしたのでしょうか?

「子どもたちは放っておいてもどんどん触れてくる。
だから、
自分から近づいてこられない人には、
近づいていってあげて、触れてあげる。」

これで平等です。


ドナルド・ダックは、
自分の立場がよくわかっていたのでしょう。



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◎作業療法士の【支援セラピー】
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いろんな人がいる場合、

平等な距離感では、
平等に接していることには
ならない場合があります。

平等に接するには、
ふぞろいな距離感や、
ふぞろいな触れ方も必要になります。

思い切って、
ふぞろいな距離間で接してみましょう。

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