安藤キャスターの失敗。

ニュースキャスターの安藤優子さんが、
「仕事に向かう姿勢の原点になった」
という、失敗話です。


テレビに出始めた20代のころ。
あるイベントの司会で、
大物アナウンサーのアシスタントとして抜擢されました。

いよいよイベントが始まろうとしたときのことです。

隣の大物アナウンサーの、マイクの音声を操作するレバー
があがっていなかったことに気がつきました。


安藤さんは、
「これは忘れているに違いない」
と、手を伸ばしてレバーをあげてあげました。



しかし、
なぜか大物アナウンサーは、
すかさず自分でまたレバーをおろしてしまいました。


実はこうだったのです。



大物アナウンサーは、レバーをあげ忘れていたわけではなく、
自分のタイミングで第一声を発するために、
直前までわざとレバーをおろしていたんだそうです。



「人にはそれぞれ流儀がある」
「出すぎたことをしてしまった」

と、安藤さんは反省しました。


そしてこの一瞬のできごとが、
「知ったような気にならないこと、謙虚な気持ちを持つこと」
という仕事に向かう姿勢の原点になったそうです。


~~~~~~~~~~


身体障害者が通う福祉施設でも、こんなことがありました。

バスの送迎で施設についた車いすに乗った方を、
初対面のスタッフが、
「さあ行きましょう!」
と車いすを押してあげようとしました。

そのとき、
その車いすに乗った男性は、
ものすごい怖い顔をして

「自分でこげますから」
といって、車いすを押してもらうことを
キッパリと断りました。


この男性は、
脳卒中で倒れ、まだ1年くらいしか経っていませんでした。

IT関係の会社を経営する30代。
婚約者には自分から別れを告げました。


障害者と呼ばれることが嫌。
施設に来ることが嫌。
車いすに乗らなければいけない自分が嫌。

受け入れられないことがいっぱいでした。


都会で華やかな暮らしをしてきて、
現在は実家で両親に世話になっているこの男性は、

「車いすを押してもらうなんて、みじめだ」
と言いました。



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◎ 作業療法士【支援セラピー】
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いつまでたっても、
どこまでいっても、

知ったような気にならない。

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ちなみにその後・・・
こちらが気がつかないでいることを、ズバッと言ってくれるこの男性と我々は、
けっこうビシバシと言い合えるいい関係になりました。

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■参考文献 → 「わたしの失敗 III」 産経新聞文化部(編著)

この記事へのコメント

2008年09月23日 06:45
おはようございます。
今回も良いお話でした。今回の話題とそれてしまいますが。
自分でやりたいのに
「車椅子自分で押せます!・・・自分でやりたいのです!」そう口に出来ない人のことを考えてみました。。。
介護される側の気持ちを・・・・・
やる気を失なわせてしまう介護をしていないだろうかと?・・・・
また一つ、お勉強になりました。ありがとうございます。
ごとお
2008年09月23日 07:22
サッチャンへ
確かに、いろんな理由で、「言えない」「言わない」人もいますね。
そんな人たちのためにも、ちゃんと「言ってくれる人」に、感謝しなければいけないんだなって、あらためて思いました。
サッチャンのおかげで、もう一歩深く、考えることができました。
ありがとうございます。

たけちゃん
2008年09月23日 15:27
>「車いすを押してもらうなんて、みじめだ」
と言いました。

この後だと思うでがんす
セラピストさして問われるのは
肉体機能訓練に段階がある様に

気持ち 心のリハビリにも段階があると思うんです
この方が いつまでも自分をみじめだったら社会に出ていけないすよね

いつまでも世間の「がんばって」を痛く感じて拒絶してたら 狭い付き合いになりますよね

腫れ物にさわらなければならない様な障害者扱いされない
社会参加出来る 機能回復と心の回復を導けてこそのセラピストだと おいらは武久塾のOTに言ってます

精神分野を学んでいるのが作業療法士ならぱ
作業的にも心的にも 段階的な社会復帰 参加訓練を おいらは望みます

まゆみさんが言った言葉に「周りの健常者が創ってしまう障害者」ってのがあるでがんす。。。
ごとお
2008年09月23日 23:25
たけちゃんへ
「社会参加出来る 機能回復と心の回復を導けてこそのセラピスト」。
おっしゃるとおりです。
たけちゃんからのコメントは、
いつも重みがあります。
自分の記事が、なんだか
格調高くなっちゃってます。*^^*
ありがとうございます。

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