感情をそのまま伝えてもいい。

知的障害者が通う施設でのこと。

「大根、レタス、じゃがいも・・・」
字を書く練習をしている青島さん。

野菜の入ったダンボールを運ぶという
アルバイトをしている青島さんは、
週に3日働き、2日間は福祉施設に通っています。

青島さんは仕事で必要な野菜の名前を書く練習をよくしているのですが、
漢字の読み書きはもちろん、
ひらがなさえも、時々よくわからなくなってしまう人でした。


それが、半年ほど書く練習をしていると、
「大根」「レタス」「じゃがいも」・・・
手本を見なくても書けるようになりました。

青島さんに根気よく字を教えていたのは、
もともと福祉関係の職種ではない、
再雇用職員の女性でした。


ある日、この女性が、
青島さんの成長を振り返り、
感激し、まわりの人たちにこう言いました。



しみじみとこう言いました。



「青島さんは、ひらがなも書けなかったのよ」
「最初は『あ』も書けなかったのに、
 漢字も書けるようになったのよ。
 カタカナだって、言われただけで書けるのよ」

「涙が出そう」

「涙が出そう」


「感動するわ」


再雇用職員の女性の声は、震えていました。
ちょっと目がウルウルしていました。

褒められた青島さんは、
とてもうれしそうにしていました。



この施設では、
帰りのミーティングで、
一日を振り返り、ひとりひとり感想を言うことになっています。

青島さんはいつも、
「むつかしかった」「うまくできませんでした」
ということしか言わなかったのですが、
この日は違いました。

こう言ったのです。

  ▼
  ▼
  ▼

「今日は上手にできました」
「感動しました」



青島さんは、自分が言われた言葉を
そのまま自分の言葉にしました。

再雇用職員の女性は、
もう完全に泣いていました。


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● 【支援セラピー】*^^*
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支援する人は、
基本的には
冷静でなければいけません。

でも、
感情をそのまま伝えてあげたほうが
いいときだってあります。

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プロ、先生、職員さん、上司、リーダー、先輩・・・
自分の立場がしっかりとわかっている人ほど、
自分の感情をうまくコントロールできているんだと思います。

自分の立場から、
知らず知らずのうちに封印してしまった「感情」というものが、
あるかもしれません。

「泣きそうになった」 「がっかりした」「うれしかった」 
「感謝している」・・・

伝えてあげるべきことって、
実はけっこうあるんじゃないかなと、
考えちゃいました。


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この記事へのコメント

たーこ
2008年10月09日 21:21
時々お邪魔しています。
ごとおさんのブログで目がウルウルしてしまうことが多いです。
今日もこちらこそ「感動しました」です!!
これからも楽しみにお邪魔させてもらいます。
ごとお
2008年10月10日 06:06
たーこさんへ
はじめまして。
たーこさんのコメントを読んで、
こちらこそウルウルしてしまいました。
(ほんとです。*^^*)
コメントありがとうございます。



2008年10月10日 20:50
「そうだね~」
読み終えて思わず、口にしてしまった、一言です。

「ほんとに そうだね~」
(しみじみ)サッチャンです。
ごとお
2008年10月11日 06:39
サッチャンへ
「そうだね~」って言葉、うれしいです。
肯定してもらえるって、うれしいです。
「それいいね」とか、「わかるよ」とか、
一言でもいいから、肯定する言葉を、もっともっと使っていきたいと思いました。
しみじみと思いました。*^^*
貴重なコメント、いつもありがとうございます。

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