今までの人生で一番豪華な花束。

福祉施設で働く私が、
新しい部署を担当するときになったときのことです。

そこは、就職をめざす障がい者のみなさんが通う施設で、
ほとんどが知的障がいの方たちでした。


4月1日。
新しい部署で、新しい人たちと顔を合わせる日。

いきなりスタートからしっくりこなかったのですが、
私は娘の保育園の入学式のために、
午前中だけ休暇をいただきました。

午後から、新しい部署に顔を出す。

しかも、レクリエーションで朝から花見に出かけていたみなさんを、
新入りの私が施設で留守番をして待つという、
とても不自然なシチュエーションでした。

その日のみなさんの空気になじめるか?

ちょっとやりにくい初対面だなあ。

なんてちょっとした不安もありながら、
待っていました。



そして・・・

みなさんが帰ってきて、ご対面。

「はじめまして」

「今日からよろしくおねがいします」

そんなあいさつをする中、
知的障がいのひとりの青年から、
あるものを手渡されました。


特に言葉はなく、
無表情で、
「はい」と言って渡されたもの。


それは、



しおれたタンポポ一輪と、
雑草一本。




「えっ?これは・・・?」

「どうすれば?」



あるスタッフがすかさずこう説明してくれました。

「新しいスタッフが留守番して待ってるよと言ったら、
『プレゼント』って言って、
公園で摘んできたのよ」

「バスの中でもずっと手にしっかりと持ってきたから、
ヘナヘナにしおれちゃってるでしょ(笑)」


そうです。

それは、
私へのプレゼントだったのです。


こちらが「ありがとう」と言っても、
青年の表情はあんまり変わっていなかったけど、
きっと、彼なりの歓迎の仕方だったんだと思いました。


少し不安な気持ちだった私は、
このプレゼントに助けられました。

フッと肩の力が抜け、
スッとみなさんの輪の中に入っていけていました。


障がい者の就職、自立を支援するという立場の私でしたが、
自分が支援してもらうことから、
新しい部署でのお仕事がはじまりました。



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●【支援セラピー】*^^*
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「人を支援する」って、
一方通行じゃない。

誰だって、どんな立場だって、
必ず誰かに助けられているはず。

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この、しおれたタンポポ一輪と雑草一本は、
私にとって、今までの人生で一番豪華な花束になりました。
(そもそも花束なんてそんなにもらったことないですけどね(笑))

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よろしくおねがします。

この記事へのコメント

砂肝55
2009年04月22日 17:21
微笑ましい光景が目に浮かびました♪
支援してもらえてよかったですね
ごとお
2009年04月23日 06:01
砂肝55さんへ
はい、ホントによかったです♪
これからも、いろんな人に助けられている自分にもっと気づいて、「よかったよかった♪」って、ガンガン言っていきたいです。 *^^*
コメントありがとね。

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