かかわらないセラピー。

「生活とリハビリ研究所」代表で、
理学療法士でもある三好春樹さんの、
体験談です。


「今までいったい何をしていたんだ!」

三好さんは、
デイサービスセンターの玄関を入ったとたん、
アルツハイマー病の二宮さんに、
突然怒られました。

どうやら二宮さんは、三好さんのことを

「会社の部下」
しかも、
「気に食わない部下」
と思っているようでした。


当時、介護歴15年だった三好さん。

「認知症とはいえ、
お年寄りひとりくらい、いい関係が作れないはずはない!」

そう考えていました。


三好さんは、教科書どおりに目の高さを合わせ、
アイコンタクトをとって優しく話しかけました。

でも、二宮さんは不機嫌さを隠そうともせず、
すぐ立ち上がってどこかへ行ってしまうのでした。



そして・・・

三好さんは、二宮さんが別の男性スタッフとニコニコ話している姿を見て、
やっと気が付きました。


「私が気に食わない部下に似ているのは、
私のせいじゃない」

「相性が合わないなら、相性のいい人と変わればいい。
それがお互いのためだ」


「私の役割は、
二宮さんと顔を合わせないことだ!」






----------------------------------
●【支援セラピー】*^^*
----------------------------------

「かかわらない」という支援の仕方だって、
ありです。

----------------------------------

でも不思議です。開き直ったとたんに、二宮さんが
三好さんに、笑顔を見せ始めたんだそうです。

■出典 → 「最強の老人介護」 三好春樹(著)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック