問題を先送りにしただけだった。

一日を仲間と過ごし、心のリハビリをする、
精神科のデイケアというところでのお話です。


利用しているひとりの人が、
亡くなりました。

それを通ってきている他の利用者にどう伝えたらよいか、
スタッフで話し合いました。


動揺する人もいるだろうということで、

「体調が悪いため、お休みしています」
と言うことにしました。


突然、ガツンと衝撃を与えるよりも、
徐々に知られていくほうが、安全だと判断したのです。


しばらく経ったある日のことです。

20名くらいのメンバーが集まっていた、
帰りのミーティングのときでした。


「ちょっといいですか?」

ひとりの男性が手をあげて、
怒りに声を震わせながら、
スタッフに向かって発言しました。



「なんで教えてくれなかったんですか?」


「なんで?」


「みんな仲間なんだから・・・」


「隠さないでよ!」


「・・・・・・」




この男性は、元警察官で、まじめな人でした。
まじめ過ぎて病気になったような人でした。

こんなとき、むしろこんなとき、
興奮している人をなだめてくれるような、
おだやかで、落ち着いた人でした。


そんな人が怒ったことで、
スタッフは気づかされました。



問題を先送りにしただけだった

と。





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●【支援セラピー】*^^*
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ウソも必要だし、
ごまかすことも必要かもしれません。

でも・・・。


その後のことまで、ちゃんと
想像できるようになりたいと思いました。

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この記事へのコメント

パーマん
2009年07月18日 00:39
利用者の事を考えた決断は難しいですね。

勇気のいる決断だと感じました。
ごとお
2009年07月18日 05:16
パーマんさんへ
「決断」という言葉で考えてみると、重いですね。どのように決断しても、「それが正解」とは思わないように、気をつけたいと思いました。
ムー・チー
2009年07月19日 00:25
利用者さんが亡くなられたとき、周りの方にどのように伝えたらよいのか、本当に悩みます。

新聞に載っていたね・・・と、利用者さんの方から言ってもらうと、正直ほっとします。
ごとお
2009年07月19日 05:35
ムー・チーさんへ
こんなとき、どう伝えるか、本当に悩みますよね。でも、悩まなくなるほうがまずいと思います。「正直ほっとします」という気持ち、わかる気がします。コメントありがとうございます。 *^^*
2009年07月22日 16:24
>どのように決断しても、「それが正解」とは思わないように、気をつけたいと思いました。

ごとおはんのこの気持ちに強く共感したでがんす

私は間違っちゃない 私は悪くない
と思う人が多いご時勢でがんす

一歩ひいて考えることも大事だとも、、、

正解 評価 正義なんてものは 大分後になってからわかるものと思うでがんす。
ごとお
2009年07月22日 21:39
武ちゃんへ
人とのかかわりにおいては、後になってからわかることって、けっこう多いんではないかと思います。すぐには結果は出ないし、また、出そうと思ってもいけない。そんな気がします。

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