入院患者さんのご家族からのお菓子を絶対に受け取らなかった婦長さんから学んだこと。

「こういうことをされると困るんです」



認知症の専門病棟の婦長さんが、
おじいちゃんのお見舞いにきたおばあちゃんにそう言って、
差し出されたお菓子の箱を受け取りませんでした。


「私たちは仕事でしているのでぇ・・・」

「受け取るわけにはいかないんですよぉ・・・」

「本当に困るんですよぉ・・・」


婦長さんの連続するお決まりの言葉に、
絶対に受け取らない覚悟が伝わってきました。



おばあちゃんは、お世話になっている看護婦さんたちにと、
大きな箱のお菓子を持ってきたのです。

包み紙が、駅前の洋菓子店のものでした。

おそらく、マドレーヌとかブラウニーみたいなお菓子が、
20個や30個入っていそうな大きな箱でした。


結局おばあちゃんは、大量のお菓子を
そのまま持って帰ることになりました。

持って帰ってひとりで食べるのだろうか?
誰かにあげるしかないんだろうな。

夏の暑い日でした。





誰に対しても同じ対応をする婦長。
真面目な人。ブレない人。

そして憎まれ役になれる人。


そんな婦長のことを、尊敬しています。
スタッフみんなが、信頼しています。


でも、帰っていくおばあちゃんの後ろ姿を見ながら、
私はこう思いました。



受け取っちゃえばいいのに。




今回だけは。


せめて気持ちだけは。






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● 支援セラピー! *^^*
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物を受け取るかどうかと、
気持ちを受け取るかどうかは、
別のことだと思いました。

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