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zoom RSS 「がんばれ」なんて言わなくてもいい。

<<   作成日時 : 2008/04/29 00:13   >>

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リハビリ施設に通う、専業主婦の恵美子さんのお話です。

恵美子さんは、脳卒中のために左手がマヒして動きませんが、
右手だけでほとんどの家事をこなします。
カレー、みそ汁、煮物・・・・・・。
一般的な家庭料理ならなんでも作ります。
掃除や洗濯だって、時間はかかるけど、ひとりですべてやっています。
「完ペキ?」と言われたらちょっと自信はないけれど、夫と娘には安心して仕事にいってもらっています。

体が不自由だって、立派に主婦をしています。
 
でもある日、恵美子さんは同じ病気の先輩から、こんなことを言われたそうです。

「左手が動かないのは、リハビリが足りないからなんだ」
「もっとがんばって、リハビリしなきゃダメだよ」

恵美子さんは泣きながら、リハビリ仲間の友人と私にこの話をしてくれました。

恵美子さんは人一倍リハビリをしっかりやってきました。
十分がんばってきました。
ただ、残念ながら、たまたま不自由な左手が、思うように回復しなかっただけなのです。
医学には限界があり、気合いだけではどうすることもできないことだってあります。

「もっとがんばれ」と言われて、
「どうしたらいいのかわからない」という恵美子さんに、
私は専門家として,病気と体の回復について説明をしました。
もっとがんばれと言った先輩に悪気はなかったことも・・・。

でも、恵美子さんの涙を止めることはできませんでした。

その後、
ずっとがんばってきた恵美子さんをそばで見てきた、リハビリ仲間の友人が、

「ここまでよくがんばったね」

とだけ言って、頭をなでてあげました。

それで恵美子さんの涙は、止まりました。


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● 【支援セラピー】*^^*
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「がんばれ」」という言葉は、人に勇気と希望を与えます。
でも、人によってはとても重い言葉になります。 

「がんばれ」と言われると、
「こんなにがんばっているのに」
「まだまだ自分のがんばりは足りないんだ」と考えてしまう人がいます。

場合によっては、今の自分を否定されたのだと、勘違いしてしまいます。

「がんばれ」と激励されるよりも、
まずは「がんばったね」と、認めてほしいのです。

結果ではなく、まずはがんばったことを、認めてあげたいです。
何も考えずに、とりあえず励ますという癖があるとしたら、直したいですね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして「新着」より参りました。
私も
「がんばれ」
は否定の言葉として受け取られることもある、と
聞いたことがあります。ですから私自身も出来るだけ
「がんばれ」ではなく「がんばってるんやなー」と
言うようにしてます。

励ましの言葉、ってある程度元気な時じゃないと
なかなか受け止めづらいですよね。
ちろる
2008/04/30 09:12
ちろる様
コメントありがとうございます。

「励ましの言葉、ってある程度元気な時じゃないと
なかなか受け止めづらい」って言葉が、
ココロに響きました。
ごとお
2008/04/30 21:17

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