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zoom RSS 短所もしっかりと意識する。

<<   作成日時 : 2008/05/21 05:33   >>

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「そういえば今、何駅を通過したんだっけ?」
「そもそも、何駅で降りるんだったっけ?」


柴田さんは、バイク事故で脳が傷つき、
記憶する力が弱くなりました。
高次脳機能障害という後遺症です。

幸い、体は元気なので、
ひとりで電車に乗ってリハビリ施設に通いますが、
遅刻の常習犯です。

30歳の、知的な感じの柴田さんは、メモ魔です。

愛用のおしゃれな手帳には、
細かい文字がびっしり詰まっています。

そしてこれまたおしゃれなバインダーには、

「そんなものまで?」と思える、
生活に必要な、実にいろんなものが綴じてあります。

もともと几帳面なのですが、

忘れないための習慣です。

食事前には、何を食べたのかを忘れないために、
「本日のメニュー」を、
ケータイのカメラで撮影しておきます。

 施設では、「いただきます」の後しばらくして、
「カシャッ」というシャッター音が響くことが、
恒例になっています。

毎回、すでに私が、
「本日のメニュー」にがっついているタイミングです。

記憶を助けるメモの代わりに、
ケータイのカメラを利用することは、よくあることです。

ある日、携帯電話にあまり詳しくない私は、
柴田さんに、

「ケータイのカメラって、必ずシャッター音が鳴ってしまいますけど、
静かな店とかで、困ったことないですか?」

と質問してみました。

すると柴田さんは、
ケータイカメラのシャッター音は消すことができないということと、
メールをメモとして打って、それを自宅のパソコンに送信しておくという、

メモ術を教えてくれました。

私は思わず「おぉ〜っ!さすが柴田さん」と、
うなってしまいました。

ケータイをいつもいじくっている人には当たり前かもしれませんが、
ケータイ音痴の私には、
「おばあちゃんの知恵袋」みたいな、
目からうろこアイデアでした。

本来なら、リハビリの専門職である私のほうが、
低下した記憶力を補う技術を教えなければいけないのに、

逆に柴田さんに教わってしまいました。



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◎作業療法士の【支援セラピー】
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短所がわかっている人のアイデアには、
説得力があります。
「できない」からこそ、
「できるようにする」いいアイデアを持っています。

長所は大いに伸ばしましょう。

でも、短所のことも、
考えてあげましょう。
それも含めてその人です。

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