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zoom RSS 正しいことを言うことが正しいとは限らない。

<<   作成日時 : 2010/05/05 07:00   >>

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知的障がい者が通う、福祉施設でのことです。

知的障がいがある30代の女性、かな子さん。

拒食症になったことがあります。

職場で嫌なことがあり、
「死にたい」と言ったことがあります。


かな子さんは、
見た目がとてもしっかりしていて、
仕事ができそうな感じがする人です。

だからこそ、
損してしまうことがあります。
つらい思いをしてしまうことがあります。

たとえば、
アメリカ人と日本人のハーフの人が、
ずっと日本で暮らしていて英語が話せないのに、
見た目で英語ができると思われてしまうことと同じです。


かな子さんはいくつかアルバイトをしましたが、
どれも長くは続きませんでした。


たとえばコンビ二。

コツコツと真面目に働いていたけど、
やっぱりできない仕事はたくさんありました。

スポーツ新聞を見せられても、
パッと見て、種類がすぐには判断ができないのです。

たばこを取ってくれと、銘柄を言われても、
それがすぐには探せないのです。

普通にできると思われてしまうので、
いっぱい怒られたり、注意されたりして、
結局アルバイトを辞めてしまうのです。


いくつかのアルバイトを転々としたあと、
かな子さんはお母さんと一緒に、
障がい者施設に相談にきました。

そこで、まずはお仕事がどのくらいできるのか、
得意なこと、苦手なことは何か、
検査をすることになりました。

ここから相談が始まるはずでした。

かな子さん親子は傷ついた心を受け止めてもらい、
安心して施設に通うことになる。
そうなるはずでした。

そうなるはず。


ところが、


検査した結果をお伝えした後、
かな子さんはしばらく施設に来なくなってしまいました。


「もう行きたくない」とのことでした。


どうして?

それはどうしてか?


それは、
検査の結果をそのまま伝えてしまったから
でした。


かな子さんとお母さんは、

「あれができない、これができない・・・
あれが苦手、これが苦手・・・」


そう言われて、落ち込んだのです。



「一言変えるだけで!もっと人に好かれる話し方」
の著者、和田裕美さんはこう言います。

「正しいことを言うことが正しいとは限らない。
ちょっとだけ嘘つきになる」



困難な状況の人を支援しているとつい、
よかれと思って、こちらがわかっている情報を
すべてそのままお伝えしてしまうことがあります。

正しいことを伝えるのではなく、
何を伝えることが正しいのか?


そう考えられる視野を持ちたいなと思います。


----------------------------------
●【支援セラピー】*^^*
----------------------------------

正しいことを言うことが正しいとは限らない。

ちょっとだけ嘘つきになってみる。

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その後のかな子さんは、元気に施設に通ってきています。
就職に向けて、自分が今できること、得意なことを、
前向きに確認している最中です。

【出典】 「一言変えるだけで!もっと人に好かれる話し方」 
     和田裕美(著)

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