「その寄り添い方がなんか違うな」

医師として、地域医療の第一線で活躍する鎌田實さんに、
「いいかげんがいい」という著書の中で、
教えていただいたことを紹介します。


「地域の医療をあたたかで安心できるものにする」
そう思い、走りつづけた鎌田さん。

とても信じられないのですが、
いわゆるパニック障害のような症状が
出てきてしまったときがあったようです。


とにかく不安で不安でしかたがない。
動悸がし、仕事中もじっとしていられない。

往診に行って車からでられなくなったこともありました。
冷や汗が出てきて立ちあがれなくなりました。


鎌田さんは、当時を振り返り、こう言っています。

「今考えると、
『がんばる鎌田實』を演じていたのかもしれない」



精神的にまいってしまうことを、
よく、「心が折れる」と言います。

硬くて強いものほど折れやすいものです。

鎌田さんは、パニック障害から脱出するために、

「やわらかくて、弱くてもいいのだ。
自分は弱いけど折れない」

そう思い続けました。

感情をコントロールできないときは、
がまんしないようにしました。
泣きたいときは泣きました。

すると、肩の力が抜け、
パニック障害の発作が減っていきました。


鎌田さんのイメージは、
「たわむ」だそうです。

しなやかな木の枝や竹が曲がる状態。

弱さによる「たわみ」は、
いつか強い自分になるための「力」になります。




身体障がい者が通うリハビリ施設でのことです。

今日はじめてきた見学者とか、実習生とか
ボランティアさんとかが
「大丈夫ですか?」「手伝いましょうか?」といって、
身体の不自由な方に、スッと寄り添う姿をよく見ます。

そんなとき、
「何か違うな」
「いい人なんだけど、やさしい人なんだけど、
よく気がつく素敵な人なんだけど、
その寄り添い方がなんか違うな
と思うことがあります。

寄り添われたほうの人が、
淡々としていたりすることがあります。

場合によっては、
やさしくしてくれている人に合わせてくれているような・・・
寄り添う人もやさしいけど、
それを受ける人もやさしい人だった、みたいな・・・。



わかりました!


鎌田實さんのおかげで、
そのしっくりこない違和感の原因がわかりました。

それは、

実習生とかボランティアさんは、
誰にでも「心が折れている人」に接するように
寄り添っていたからなんです。


もちろん、完全に「心が折れちゃってる人」の場合は、
修復が必要なので、寄り添わなければいけないと思います。

でも中には、「心がたわんでいるだけ」の人もいるのです。

自分の力でなんとかなる
「たわむ」状態の人もいるのです。



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●【支援セラピー】*^^*
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「折れちゃっている」のか、
「たわんでいる」だけなのか。

その大きな違いに気づきたいです。

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■出典 → 「いいかげんがいい」 鎌田實(著)
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この記事へのコメント

北あかり
2009年03月12日 19:23
今日も深~い いい話でした。

わたしも『良い加減』で、人と接したいと思います。

自分自身にもね!
ごとお
2009年03月12日 23:17
北あかりさんへ
たしかに、
自分自身にも『良い加減』で接したいですね。
いつもコメントありがとうございます。*^^*

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