今日と同じ明日でいい。

宅老所の所長をつとめる村瀬孝生さんに、
著書「ぼけてもいいよ」の中で気づかせてもらったことを、
紹介します。


記憶があいまいになってきた
認知症の利用者、松子さん。

松子さんの介護をしていて、
村瀬さんはこう思いました。


「記憶を失うということは、
未来へと向かう方向軸を失うことになる。

ほんのちょっとの未来を予測できなくなる。
今から自分は何をなすべきか分からなくなる。

絶望?」


「絶望?」



そんなことはない。

宅老所の友人やスタッフが、
松子さんの途切れ途切れの記憶をつないでいるから、
「松子さんはひとりぼっちじゃない」
と村瀬さんは言います。


そしてこう続けます。

「松子さんが培ってきた人間関係の中で、
今日と同じ明日を迎えることができるのだという安心が、
未来への不安を取り除くと信じている」





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●【支援セラピー】*^^*
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今日と違う明日を見たがっているのは、
支援している側の、自分だけかもしれない。

と、時々振り返るようにしたいです。

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【出典】 「ぼけてもいいよ」 村瀬孝生 (著)


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。

この記事へのコメント

2010年01月10日 20:33
あけましておめでとうございます。
ことしもよろしくお願いします。

年齢を重ねるごとに、変化に対する不安は大きくなっていくような気がします。私はコーチングを勉強しているので、前向きな変化を求めて日々生きていますが、それでも今の現状を変えたいと強く願っているわけではないんですよね。ただ、今より悪い明日を願っていることは100%ないんです。今日より良い明日を想うことと、変化を求めない事・・・イコールになりえなさそうで、なったりもしませんかね・・・。
同じ明日でも、違う明日でも、明日は明日。その明日が、利用者さんにとってホッと過ごせる明日だと本当にうれしいですね。




ごとお
2010年01月11日 07:23
サリーさんへ
今年もよろしくお願いします。
私も、今日より良い明日を想うことと、変化を求めなことは、イコールになると思います。
何もしなければだんだん悪い方向へいってしまうというときだってあると思います。そんなときは、現状を維持することが、「今日より良い明日」になるときだってあると思います。
今回も深~いコメント、ありがとうございます。
いろんなことを、深く、広く考えることができました。

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