「ヤマアラシのジレンマ」をご存知でしょうか?

ドイツの哲学者、ショーペンハウアーの寓話、
「ヤマアラシのジレンマ」をご存知でしょうか?


洞窟の中に2匹のヤマアラシがいました。

ある寒い夜、
お互いにあたため合おうということになりました。

しかし、ヤマアラシの体にはするどい針があり、
体を寄せ合うと、お互いに「刺し合う」ことになります。

痛いからといって体を離せば、寒くなります。


2匹のヤマアラシは、
体を寄せたり離れたりのジレンマをくりかえし、
やがて、痛くもなく寒くもない、
ちょうどいい距離を発見したのでした。




リハビリ専門職・作業療法士である私の、
障害者の方たちとの接し方を振り返ってみました。


ある人にとっては、
私の「がんばって!」の励ましの言葉が、
「針」だったのかもしれない。


ある人にとっては、
私が黙ってそばにいて見守っているだけでも、
「そばにいること」が「針」だったのかもしれない。
「黙っていること」が「針」だったのかもしれない。


ある人にとっては、
目標を掲げられることが、「針」だったのかもしれない。


ある人にとっては、
お世話をされることが、「針」だったのかもしれない。



そんなことを言ったら何もできなくなる。

考えすぎ?

そうかもしれません。

でも、

人と人とのかかわりには、
はっきりとした答えはないはずなので、
悩むべきだと思います。


「もう、あの人にどうしてあげたらいいかわからない!」

とよく言う同僚がいますが、
そう言う人こそ、本当に一生懸命に障害者のことを考えています。


だから悩むのです。

だから何もできなくなるときがあるのです。


2匹のヤマアラシのように、
体を寄せたり離れたりのジレンマを、
くりかえしていけばいいのだと思います。



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●【支援セラピー】*^^*
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ジレンマをくりかえせばいい。

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実際のヤマアラシは、
針のない頭部を寄せ合っているのだとか。
なるほど。

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